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加賀白山 −四塚山から別山へ− (2000年夏の記録)
少し古いですが、2年前の加賀白山連峰踏破の記録を紹介します。
あまり人の行かないコースに素晴らしいスポットがありましたよ(^^)
☆地 図 : エリアマップ 「白山」
☆登った日: 2000年 8月3〜5日
☆天 気 : ほぼ快晴 但し午後夕立あり
☆単独行
☆アプローチ 電車・バス
☆行 程 : 8/3 大阪 7:12 ┼┼ 9:41金沢 10:30 ⇒ 12:35別当出合13:00 → 砂防新道 →
→ 南竜分岐15:20 → 16:00南竜ヶ馬場
8/4 南竜ヶ馬場5:30 → 展望歩道 → 7:00白山室堂 → 7:45御前峰 → 8:30大汝峰 →
→ 9:10北竜ヶ馬場 → 9:20四塚山9:50 → 大汝峰巻道 → 11:20御花松原への下降点12:10 →
→ 白山室堂13:00 → エコーライン → 14:00南竜ヶ馬場
8/5 南竜ヶ馬場6:00 → 油坂の頭 → 8:50別山9:00 → チブリ尾根 → 12:00市ノ瀬
市ノ瀬 14:15 ⇒ 鶴来 ┼┼ 金沢 ┼┼ 大阪
1日目 南竜ヶ馬場へ
【別当出合へ】 早朝出かける前に嫁さんに頼まれて、出し忘れた曜日違いのプラスチックゴミを
車で川西能勢口の駅前付近のゴミステーションまで捨てに行った。ついでにリュクサックをJR川西
池田駅まで運ぶ。一旦帰宅し、手ぶらで駅へ。大阪へ出て、7時12分の特急スーパー雷鳥で金沢へ。
金沢駅前のバス停でしばらく待った後、白峰行きの鈍行バスに乗る。市街地を抜けるのに時間をかけ
た後、鶴来町へ。北陸鉄道のローカル電車が平行して走っている。帰りはあれに乗ろう。鶴来を過ぎ
ると山間部となる。各駅停車なので地元の乗客が乗り降りしてローカル色豊かだ。長い乗車の後白峰
に着く。別当出合行きバスが待っていて乗り換える。乗り換えたのは中高年登山者約30名。乗り換
えたバスはどんどん山奥に入り、かなり険しい1車線の道を進む。運転手のテクニックの見せ所だ。
昼の12時半過ぎに別当出合に着いた。休憩所がポツンと立つ林道の終点で、工事現場の最前線に
のり込んできたような雰囲気。山に来た楽しさよりも、やばい仕事かたずけに山奥に来たような緊張
を感じるのはなぜ...(^^;
【砂防新道を登る】 山支度を整え、かなり蒸し暑い中を一旦谷まで下り、吊橋を渡って登り始める。
いきなりとてもきつい登りが連続。その上荷物が重く、早速バテそうになる。遙か山の上の方に不動
滝が見える。実に絶景だ。今日の目的地はその滝より400mくらい高い標高までだ。とにかくじっ
くり行くしかない。登り出して1時間後に林道を横切る。避難小屋と水場が有った。じっくりと水分
補給。登るにつれて左側の観光新道側の視界が開けてくる。樹林帯から亜高山帯の灌木が目立つよう
になってくる。ベンチが有ったのでしばらく休んだ。再び歩き出すとすぐに甚乃助避難小屋に着。
少し登ると森林限界を超え、高山植物の中を登るようになり南竜分岐へ着いた。今日の登りは終わり
だ。ヤレヤレ!
【南竜ヶ馬場へ】 ガスの曇る中、ほぼ水平の道を行く。急に視界が晴れて前方に南竜山荘の赤い屋
根が現れた。実に牧歌的で感動的!どこか日本離れしたスイス風の風景だ(行ったことないけれど...)!
小さな沢を渡って行く。まろやかな尾根の斜面に、ニッコウキスゲの大群落。いつかどこかで見たよ
うな・・・北海道の知床や礼文島のような懐かしい風景に出会えた。南竜山荘前を通り、豊富な残雪の
上を越えてテント場へ。
*)この日は心配していた夕立も無く、トラブルなく無事に南竜に入ることができた。
2日目 白山を巡る
【展望歩道を登る】 山の朝は早い。4時頃からヘッドランプを点けて出発する人もいる。朝食を
済ませ、やや出遅れてすっかり明るくなった5時半に出発。今日はテントは張ったまま軽装で白山を
歩き回るつもりだ。まず展望歩道を登る。最初は湿地帯の木道歩き。周囲はお花畑でハクサンコザクラ
の可憐な赤が目が引く。雪渓を1本横切った後尾根に取り付く。東側が開けて北アルプス・木曽御岳の
眺めが良くなってくる。登るに従い左側に広い高原上の高台が広がるようになり、やがてその一角に
登り着く。弥陀ヶ原。高嶺の花咲く別天地だ。右から平瀬道が合流。前方頭上には最高峰の御前峰
2702mが大きい!小さい尾根を乗り越すと白山室堂の大きな小屋が見えてきた。途中足元にクロユリの
花を見かけた。食堂を立て替え中で、資材を運ぶヘリがひっきりなしに飛んでくる。今度来るときは
ここにも泊まって見よう!白山神社にお参りした後、最高峰の御前峰を目指す。
【白山頂上めぐり】 御前峰の山頂は人が多かったが、景色は雄大!翠ヶ池へと下る。向かいの
剣ヶ峰は岩がゴツゴツとして少し危なそう、登っている人影は見えない。稜線上の薄い踏跡を辿り
大汝峰の登り口へ。岩と花の中を登り返す。大汝峰の頂上に着いて振り返ると、エリアマップ旧版の
表紙で見た通りの風景、御前峰・剣ヶ峰のツーショット!頂上には私の他には、三脚を立ててシャッ
ターチャンスをうかがう写真家のおじさんひとりだけ。あまりこの山には人は登ってこないようだ。
広々とした山頂の空間。立ち去り難い。
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| 快晴! 大汝峰から御前峰(右)・剣ヶ峰(左) |
【北竜ヶ馬場へ】 しかし山を北に向かって下り始める。行く手には目指す四塚山が見える。この
下り道はほとんど通る人が無いらしく踏跡が薄い。高山植物群落を荒らしながらホモサピエンスが
通りぬける!大汝峰の巻き道と合流し、背丈位のハイマツ帯を進む。ここも人が通ることがあまり
無いらしく枝が張りだして進みにくい。引き返そうかとも思ったが、せっかくだから四塚山まで
行こう!やがて道は急な下りとなり小さな乗越を過ぎて再び登り返しとなる。エリアマップによる
と乗越には水場マークが付いているが、大きな岩のくぼみにたまった天水で、飲むのは勇気が要る。
少し先に3人の登山者が見えた。登り切った所は通称北竜ヶ馬場と呼ばれる小広い台地で、雪田が
残っていた。道が三又に分かれる。左は釈迦新道経由市ノ瀬、右は岩間道、そして中央は四塚山経
由の加賀禅定道だ。あいにく水筒の水を全部飲んでしまったので雪を食べた。実にうまい。カロリー
メイトと一緒に食べるとちょっとした高級シャーベットだ。北側からの大汝山の姿を楽しむ。
【四塚山】 元気を回復した後、四塚山へと向かう。茂みを下り少し登るとパーッと開けたお花畑へ
と飛び出した。ハクサンイチゲやシナノキンバイが可憐に咲きそろう別天地!見事の一言!大きな
ケルンが真ん中に立つ。ここもどことなく日本離れした別天地だ。四塚山の頂上は衝立のように長い
尾根上に約500m伸びており平らな所からは約20〜30m高くなっている。頂上への踏み跡がないので
水の流れ道のような所を伝って登るとひょっこり頂上に飛び出した。このような人が登った形跡の
薄い頂上との出会いは経験が少ない。眼下には釈迦新道の尾根が広がり、違ったアングルで白山の
山深さを味わえた。去りがたい頂上だったが30分ほど楽しんだ後、下の御花畑に戻る。しばらくの
間静寂に身を任せた後、去りがたい思いを断ち切って北竜ヶ馬場へ戻った。さっきと同じように
カロリーメートシャーベットを味わった。
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| 一面のハイマツと四塚山 |
御花畑(四塚山) |
【雄大なハイマツの斜面】 さっき来た道を再び戻る。大汝峰のピークは越えずに巻き道を戻る。
新鮮な感動をもらった四塚山が視界から消える。名残を惜しみながら戻った。とにかく至るところに
残雪があり雪の冷たさを常に味わいながら歩けるのが嬉しい。大汝峰の西面は雄大なハイマツ群生
地だ。白山のハイマツ群落は日本有数の規模らしい。
【御花松原へは行かず】 大汝峰の南側の登り口まで戻りそのまま東へ無かって歩く。次は少し下って
御花松原まで行くつもりなのだ。裸でストックをついて足早に歩いている2人連れの若者が追いついて
きた。彼らは僕に向かって「この先は急な下りですよ。大丈夫ですか?」と問う。私は御花松原へ行く
のだと答えた。なんでも今年は残雪が多く、途中雪渓を渡るところが結構スリリングだと彼らは言う。
途中まで一緒に行きましょうか、と彼らは言ってくれたが、君子危うきに近寄らず、行かないことに
した。彼らは笑ってうなずき、急な坂をガスの掛かる方へと下りていった。雪渓の縁に仰向けに寝転び
大汝峰を見上げる。大休止モードに切り替えることにする。朝から歩き回ったせいか、結構疲れている
なと自覚できた。出発の前に「無理はするなよ。」と忠告してくれた人の顔が見上げる残雪の山肌に
オーバーラップする。ゆっくり休むのは賢明な選択だ。
【南竜へ戻る】 1時間近くそこでぼんやりした後、ゆっくりと室堂へ下りた。さらにエコーライン経
由で南竜に2時頃戻った。途中室堂の直下に、とても大きな雪渓が有ったのにはビックリ!エコーライ
ンは最初は木道を行く気持ちよい道で、尾瀬ヶ原を歩いている様だったが、途中から急斜面の鉄砲下り
となる。南竜についてテントでくつろいでいると突然すごい夕立!夜まで止まない激しい雨!もし御花
松原へ行っていたら室堂に戻る前にこの雨に遭っていただろう。やはり高い山では早立ち先制攻撃にか
ぎる。この日の夕食は小屋の食堂で食べた。結構うまい!
3日目 別山から市ノ瀬へ
【油坂を登る】 今日はゆっくり6時に出発。テント場横の湿地帯の木道を進む。結構湿っていて滑り
やすい。小さな峠を越すと下りとなり、谷を挟んで油坂の急登が見える。先行する登山者が登っている
のがよく見える。谷底へ下りて急な登りに変わる。一面に咲くニッコウキスゲが目を慰めてくれる。
油坂の頭のすぐ手前で中高年の団体登山者に追いついた。油坂の頭の頂上は狭い。団体さんはそのまま
素通りしていった。南竜や白山主峰の眺めが良い。
【別山へ】 しばらく休んだ後、別山への縦走路を歩き始める。しばらく平坦な道が続き、山上の池に
着いた。さっきの団体さんはここで食事休憩中だった。いいところだったが、そのまま素通り。その後
本格的な登りとなり、ガレの縁を通って小ピークを超えた。またさっきのような池のある湿地帯を通り
抜け尾根を東側に回り込むとやや急斜面ながら実に広い御花畑となる。快晴で遠く北アルプスや、近づ
いてくる別山の姿を楽しみながら素晴らしい稜線歩きを楽しんだ。別山の前衛峰はピークを越えず南側
のコルへのトラバース。コルにザックを置いて、別山を往復する。別山頂上には小さな祠がある。
それまで見えなかった南側の山々が初めて姿を見せた。広々とした別山平を眼下に望む。今度是非訪れ
たい。
【チブリ尾根を下る】 元のコルに戻る途中会った人が僕のザックを野生のキツネがさわっていたと
言ってくれた。すると突然向こうから当のキツネが現れた!僕の横を遠巻きに迂回して別山頂上方面へと
消えていった。コルに戻るとさっきの中高年の団体が到着していてにぎやかだ。気を引き締めてチブリ
尾根のきつい下りにかかる。最初のうちは南竜小屋の赤屋根や白山主峰が見えていたが樹林帯に入り
湿っぽい山道を根気よく歩くことになった。チブリ尾根避難小屋まで一気に下り、さらに下りにかかる。
しばらくは平坦だったが、やがてアザミ咲く草付帯の急下降となる。登りの登山者が三々五々登ってくる。
朝一番に市ノ瀬を出た人達だろう。しばらく行くと草付帯は終わり、いよいよブナ原生林へと入った。
いい所ではあったが、ここから麓までが実に長かった。木の間越しに見え隠れする白山主峰の眺めに
別れを告げて別当谷の林道へと下りつく。さらに30〜40分歩いて市ノ瀬へ下山した。
【温泉入浴...】 バスまで2時間位の待ち時間があったので市ノ瀬バス停向かい、永井旅館の温泉に
入った。重い靴、分厚い登山ウエアを脱ぎ、3日間の垢を落とした。入浴後、Tシャツとスリッパのスタ
イルに変身してリラックス。むくんだ足が軽くなり快感。立派なバス待合室兼ビジターセンターがあった
ので入ってバスを待つ。長い時間待った後、金沢行きの特急バスがやって来た。ノンストップなので早い。
隣の御婦人は東京からの人で東日本の山はほとんど登ったので白山に来たという。白山の感想は最高!と
のこと。同感!
【北陸鉄道の電車】 途中鶴来駅前で下車。もちろん降りたのは私一人。ひなびた駅舎でしばらく、
ぼーっとする。家に電話を入れるなどして30分程過ごし、準急電車に乗った。他の乗客は1人だけ!
次に来たときには廃止されているかも・・・と思いながら電車の旅を楽しんだ。西金沢でJRに乗り
換え、金沢へ移動する。駅構内の百番街をぶらつくつもりだったが、歩き回る元気が無くそのまま特急
雷鳥に飛び乗った。空いた車内で足を伸ばしくつろぐ。途中車窓からは霞みの中に白山がうっすら
見えた。いつか機会があれば訪れたい、御花松原に別山平、釈迦新道、そして四塚山も...
(^^)(^^)(^^) こーひーぶれいく (^^)(^^)(^^)
山の映画
...といえば何を思い浮かべますか? 私がまず思い浮かべるのは、
「クリフハンガー」 ...シルベスタースタローンが氷壁を登るシーンなど
凄かったですね。ロッキー山脈の雄大な山風景を
バックに展開する冒険活劇!
「7イヤーズ・イン・チベット」...冒頭のヒマラヤ登山シーンは迫力!でもなんと
いってもチベット高原を描いた山風景の美しいこと!
ロケ地はどこでしょう。
「楢山節考」 ...山村のきびしいくらし!ショッキングな台詞や
シーンの連続で、ラストシーンも...
とても重いテーマの名画ですね。 この映画のような
時代に生まれなくて良かったです。
「ロード・オブ・リング」 ...最新作。ロケ地ニュージーランド!サザンアルプス越
え、湖沼地帯、珍しい植物で覆われた森・・・
残酷なシーンが多いのはいただけませんが、
さりげない自然描写が楽しめました。
...でも、一番印象に残る山の映画は
「ふるさと」 ...ダムに水没する村(岐阜県の徳山村)の離村風景を
描いた作品。村の古老の目を通じて坦々と描かれます。
全体を通じ地味な展開ですがクライマックスシーンは
涙なしには見れませんでした...
...詳しいことは内緒(^_-) ぜひ生で御覧下さい。
そう言えば、おしまいの方で若い頃の篠田三郎・
岡田奈々がチョイ役で登場するシーン。サブリミナル
効果の典型。
もっと他に私が知らない多くの山映画の名作があると思います。たとえば...
「八甲田山」 ...実はまだ見たことがありません(^^;
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山と仲間と囲炉裏村へ