
剣沢雪渓から仙人池へ [北アルプス]
☆2005年 8/9〜10 単独
☆アプローチ:電車・バス
☆コース:
8/9 室堂 → 剣御前 → 剣沢雪渓 → 真砂沢小屋 → 二股 → 仙人新道 → 仙人池ヒュッテ
8/10 往路をピストン
8/9
富山地鉄の一番電車、ケーブルを乗り継ぎ、室堂行きバスに乗る。天狗平を越えると北に剱岳が登場。
快晴の室堂、みくりが池に立山が映る。
まずは剣御前まで登る。朝10時、剣岳山頂はすでに雲の中である。
剣沢小屋へ下り、さらに沢を下流へ向かう。カンカン照りでとても暑く、沢で涼を取る。
剣沢雪渓の手前に滝があった。
いよいよ雪渓に乗る。登ってくる人に聞くと真砂沢小屋の手前まで雪渓上を歩ける、という。
剣沢雪渓を下る 深い谷へ下っていく緊張感を感じながら...
剣沢雪渓上部 同じ地点で振り返ると開放的な風景が広がっている
雪が硬くキックステップをしてもビクともしない。6本爪アイゼンを付けると、滑る心配をせずに歩けるようになった。
5人組の登山者が先行して歩いている。アイゼンを持っていないらしく急斜面では歩きにくそうにしている。
平蔵谷
長次郎雪渓
所々、急なところもある。雪渓が無ければ辿るのは難しいだろう。
谷を下る
雪渓歩きを終え、真砂沢小屋でコーラを飲んで休んだ。内蔵助平から黒四ダムへ抜けるコースは、登山道が一部流出し
かなり荒れているらしい。下山ルートにと思っていたが、やめた方がよさそうだ。明日は剣沢雪渓を登り返そう。
真砂沢小屋から二股までは道が悪い。以前、遭難事故も発生しているので気を引き締めて進む。
左岸につけられた道にはクサリ場、ハシゴが連続する。河原を歩く部分もあり、増水したら通行困難になりそうだ。
二股で北俣を渡る。台風で吊橋が流され、木の仮設橋が架かっている。
北 俣 樹林帯の中に雪渓が...画に描いたような配置の妙...
二股からは仙人新道の登り。仙人池まで標高差500m、手掴みで標高を稼ぐような急登が連続する。
風通しが悪く、暑い暑い(><)。まるで真夏に六甲山の尾根を登っているようだ。
しかし尾根筋に出ると時々視界が開け、目の覚めるような絶景が開ける。
三ノ窓雪渓
小窓雪渓と八ツ峰
仙人池ヒュッテが見え、同じ高さになってからが遠かった。最後の力を振り絞ってヒュッテに3時過ぎ到着。
おつかれさま、と御茶を振舞って下さる。そしてお風呂へ入るよう勧められた。
汗をさっぱり落とせるのが嬉しい(^^)...
8/10
翌日は朝から大雨だった。オーナーのおばちゃんが出発する登山者ひとりひとりに声を掛け、登山道の
アドバイスをして下さる。雨の中出発する私を姿が見えなくなるまで手を振って見送って下さった。
多くの登山者、カメラマンから慕われる理由がよく分かる。
...雨の中、仙人新道をグングン下る。腰に痛みが走りヒヤリ。こんな山奥でギックリ腰になったら大変(^^;
二股まで下ると北俣が増水し、木の仮設橋が流れの中に孤立している。どうやって渡ろうか。
よく見ると、仮設橋を固定しているロープがこちら側の岸との間に張られている。
このロープを伝って速い流れを渡り事なきを得た。が、さらに増水すれば通過は困難になるだろう。
二股から真砂沢までも増水しているが、一雨降ったくらいなら水没しないように道は付けられている。
増水した剣沢 二股付近
しかし...突然頭上で稲光が...まだ朝7時過ぎだぞ、ちょっと早いんじゃないか。
周りに高い物のない河原歩きは不安なので、雷が止むまで流れ沿いの樹林の中に避難する。
真砂沢小屋で休み、剣沢雪渓を登り返す。しかし雪渓に乗ってすぐに、また稲光が...そして激しい雨。
歩くのを止め、雪渓の脇に避難。小降りになるのを待って歩き出す。雨で雪渓の脇には大小多くの滝が出現。
滝が出現
雨でツルツルになった雪の上はアイゼンを付けて歩くのが楽だ。少し天気が良くなってきたので、花の写真を
撮る余裕も出てきた。長次郎谷出合の斜面にはニッコウキスゲが咲く。
岩棚にニッコウキスゲが咲く
しかし、平蔵谷出合を越えたところで、再び稲光、そして土砂降りの雨。雪渓脇の岩の下に避難。
この雷雨、なかなか止まず1時間近く停滞。雨に濡れた身体が冷え込む。
ようやく小降りとなり、再び雪渓歩きを再開。雪渓の上端から夏道に上がり剣沢小屋へと向かう。
剣沢は昨日の清流とは似ても似つかぬ濁流に変わっている。
増水した剣沢 昨日の涼しげな滝は濁流に
剣沢小屋には11時前に着く。土間で雨宿りをさせて頂き、少し早いが昼飯にする。
クルマユリ 雷鳥沢にて 恵みの雨を受けて花はみずみずしい
剣御前の登りでライチョウの親子が目の前に飛び出す。厳しい自然環境で生き抜く力に脱帽。
剣御前から山歩きの余韻を噛みしめながらゆっくり下った...
猛暑と雷雨...それらは全てこの風景を生で見るための代償だった...
八ツ峰 仙人池にて
出合った花々 列車で遠くの山へ
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